ICL(眼内コンタクトレンズ) iclcontact
ICL研究会にて
ICL研究会のサイトにて、自分自身がICL治療を受けた経験についてを話しました。
ICL(眼内コンタクトレンズ)について
ICLは、眼球の中に小さなレンズを挿入して視力を矯正する治療です。強度近視や角膜が薄い方も矯正可能で、角膜を削らない屈折矯正手術です。術後は眼鏡やコンタクトなしでも、鮮明に見えるようになります。ドライアイや夜間のハロー・グレアの出現が少なく、 長期安定性に優れた結果が期待されます。日本では1997年に初めて導入されて以来、2010年に有効性と安全性から厚生労働省に承認を受けています。
ホールICL
従来のICLでは、房水(眼内を循環している水)の流れを維持するため、レーザーによって周辺部虹彩切開術を施行する必要がありました。合併症として約2~5%白内障が進行することや角膜内皮細胞数が減少することがあげられます。現在のホールICL(レンズの中央に貫通孔をあけたICL)は従来のICLで必要な虹彩切開が不必要なレンズです。房水循環が改善されたことから白内障の発生を軽減し、より安全性の高い治療となります。
ICLがおすすめの方
眼鏡をかけたくない、コンタクトのお手入れが面倒、LASIK(レーシック)が適応外の方
適応年齢:21歳から45歳まで
年齢と共に老眼や白内障がある場合は適応範囲外になります。老眼により手元が見えにくい場合は近用眼鏡(老眼鏡)が必要になる場合があります。
ICL不適応
中等度以上の緑内障や眼疾患がある場合、眼の形状によっては手術ができない場合があります。
ICLのメリット
術後視力が長期的に安定
ICLは術後視力が維持されやすい特徴があります。ICLレンズは半永久的に挿入できるもので、手術後にメンテナンスをする必要がなく、視力も長期的に安定すると言われています。
術後ICLを取出すことができる可逆性
術後の結果に万一、不具合が生じた場合や不満がある場合には、レンズを取出し元通りの眼に戻せる特徴があります。LASIKは角膜を削るため、戻せません。
手術後はお手入れ不要
ICLは、コンタクトレンズのように汚れることや、ゴロゴロすることもないため、日々のお手入れが不要です。 ICLはコラーゲンを含む生体適合性の高い素材で作られており、有害な紫外線をカットする機能もあり、半永久的に使用可能です。
LASIKと比べ適応範囲が広い
ICLは強度の近視や乱視、遠視に対応したレンズがあります。LASIKは矯正度数や角膜の厚みに限度がありましたが、ICLは強度近視も角膜が薄い場合も手術が可能です。
ドライアイの原因にならない
傷口は約3mmと小さく、角膜を削らないため、ドライアイの原因にはなりません。
ICLの手術は短時間
点眼麻酔で痛みはほとんどなく、片眼約10分程度の日帰り手術です。手術が終わった直後から、ある程度見えてきます。縫合や抜糸の必要がなく、傷口は自然に治癒します。
ICLのデメリット
ICLはLASIKより費用が高い
ICLは健康保険の対象外です。LASIK手術などと比べて費用が高いです。
レンズの在庫がない場合は手術までに時間がかかる
ICLのレンズの在庫がない場合は手術までに期間が必要な場合があります。
手術後の症状について
- 見え方
術後1週間程度は、炎症などで視力が変動することがあります。
- ハロー・グレア・光の輪
夜間や暗い所で光を見たときに、眩しさを感じる場合があります。 - 異物感や充血
傷口が治癒し、炎症が治まり自然に改善していきます。
ICL適応検査について
ICL手術をご希望の方は、ICL手術が適応か事前に適応検査を行う必要があります。
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01 適応検査ICL手術に適応しているか検査を行います。
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02 術前検査・日程決定眼に合ったレンズをオーダーするための検査を行います。正確な検査を行うために、コンタクトレンズを装用している方はレンズを外して生活する必要があります。術前検査時にICL手術の日程を決めます。
患者様に合ったレンズを輸入して取り寄せるため、1~3か月お待ちいただく可能性があります。 -
03 ICL手術当日日帰りでの手術を行っています。
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04 術後の経過観察術後翌日、1週間後、1か月後、3か月後、6か月後、1年後と定期的に受診していただきます。
ICLの費用(両眼)※保険適応外
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- 手術料金
- 乱視矯正なし¥660,000(税込)
乱視矯正あり¥770,000(税込)
- 手術料金
当院では医療ローンのご利用も可能です。